私が生まれる1ヶ月前

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私が生まれる1ヶ月前、
両親が焼肉屋をオープンしました。

生まれたての私がいると、両親も思うように営業が出来ないので6人兄弟の末っ子の私だけ、生まれてすぐ、ばあちゃんに預けられました。

ばあちゃんと2人っきりの生活は
ただ、ただ『幸せ』でしかなく

私は目一杯に甘えっぱなし。

手を伸ばせば抱きしめてくれる。

呼べば応えてくれる。

私だけを見つめてくれる。

抱っこ、おんぶ、手を繋ぐ。

頬ずりしてキスをしてくれる。

私の定位置はいつも
ばあちゃんの膝の上。

ばあちゃんを独り占め。

私の世界には、ばあちゃんだけ。

でも小学校に入学もあったので
私は実家に戻ることになりました。

大人になれば理解できる親の事情。

今ならわかる。

でも幼い私には解るはずもなく

「ばあちゃんに捨てられた」
って心の中で勘違いした。。。

私が小学校4年生の時
兄弟みんなでばあちゃんの家に
泊まることになりました。

他の兄姉はみんな別の部屋で
夜遅くまで
トランプしたり過ごす中

なぜか私だけ
ばあちゃんの部屋で
一緒に寝ることになったの。

ばあちゃんと一緒に
早い時間から寝るのが嫌で…

あっちの部屋に行きたくて。。。

でも、ばあちゃんは
久しぶりに逢う私と
一緒に過ごしたそう。

イライラする私を
ばあちゃんが抱きしめました。

私の体を撫でながら
「大きくなったなぁ」と
何度も言って涙ぐんだ。

幼かった頃のように
私を見つめて髪を撫でて
それから頬ずりした。

「さわらんでよ、気持ち悪い」

驚くような言葉が
私の口から飛び出した。。。

そしてばあちゃんの手を
思いっきり払いのけたの。

ばあちゃんが

「ごめんなぁ」って
悲しそうに言った。。。

今でもあの日のことを
時々、思い出します。

ごめんなさい。
ごめんなさい。

ごめん、ばあちゃん。

本当は大好き。

大好きなのに、
なんであんな態度を
とっちゃったんだろう。

後悔が私の胸をえぐる。

ごめんなさい。

ごめん、ばあちゃん。

本当は大好きでたまらない。

本当はいつも
ばあちゃんに甘えたかったの。

ばあちゃんに逢えるの
本当は楽しみで仕方なかったの。

なのに顔を見たとたん
素直になれなかったの。

今ならちゃんと
自分の気持ちを説明できるのにな。

10分でいいから
あの時間に戻りたい。

伝えたいことがいっぱいだよ。

あなたからもらった
驚くほどの大きな愛は
今でも私の根っこになっています。

ありがとう。ありがとう。

ばあちゃんが大好きだよ。

*写真は姉ちゃん達とケンカして
泣いてる私を慰めるばあちゃん

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