椿の花が落ちてました

mon

椿の花が落ちてました。

とても綺麗だったから
手のひらに乗せてみた。

なんだか椿の花が
嬉しそうに見えたから
連れて帰ることにしたの。

手のひらの中で
つぶれないように
壊れないように
少し、そおっと歩いた。

あぁ。。。
子どもの頃を思い出すなぁ。

学校の帰り道に
草むらから「キー」って
鳴き声が聞こえてきたの。

その声をたどっていくと
小さなコウモリが
怪我をして動けなくなってた。

どうしていいのか
わからなかったけど
ただ
助けたくて救いたくて
手のひらにそっと乗せました。

「だいじょうぶよ」
「こわくないからね」
って話しかけながら
つぶれないように
死んでしまわないように
そおっと運んだ帰り道。

小さなコウモリを
くんくん嗅いだら
牛乳みたいな匂いがした。

生命あるものが
自分の手の中にある。

その時の
責任感のような
使命感のような
私が守らなきゃ
っていう感覚。

我が子を初めて
抱っこした時と
少し似てる気がする。

そんなことを思い出しながら
手の中の椿を感じていました。

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